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「RED U-35」に挑戦しない理由はない

須賀洋介 (「SUGALABO Inc.」代表)

INTERVIEW 2015.11.16

「どうして挑戦しないのか?」「とにかくアクションを!」――。世界を股にレストランビジネスの第一線で活躍してきた須賀洋介氏が語る力強い言葉の数々は、若手料理人へのメッセージであり、挑戦状である。

 

——「RED U-35 2015」は、審査員という立場で臨まれます。この大会の意義はどんなところにあるとお考えですか?

 

「RED U-35 2015」は、料理界のいわば“スター誕生”です。その点を踏まえたうえで、テーマの食材をどう捉えて、どんな料理とプレゼンテーションを披露してくれるのかというところに純粋な興味があります。挑戦者とは比較的年齢が近いので、純粋にライバルを見る気分で審査に臨むことになるでしょうね。日本における従来の料理人コンペティションは、業界内のできごとにすぎませんでした。一方で、たとえばかつての「アイアンシェフ」というテレビ番組などは、一般の方々にも興味をもっていただくきっかけになり、僕もその恩恵にあずかっている部分もある。名だたる企業がスポンサーとなっている「RED U-35」はそうしたポテンシャルをもった大会だと思っています。若手料理人はすべからくチャレンジすべきでしょう。

 

——ご自身が35歳以下なら出場されていましたか?

 

もちろんです。だって、負けたところで失うものなんて何もないんですから。過去2大会のレベルをみる限り、個人的な感想ではありますが、50人に選ばれることがそれほど難しいとは思えません。それにもかかわらず、自分は無理だと諦めてしまったのか、応募総数465人という数は少なすぎると思いませんか。己の実力をはかるという意味でも貴重な舞台ですし、自分は人とはちがうんだ、ということをアピールする格好の機会でもあります。みんなそう思ってるんでしょう? その上、勝てばスターへの道が開けるんですよ。それなのになぜ、チャレンジしないのでしょうか?

 

——過去2大会、フランス料理の料理人がグランプリを獲得しています。ほかのジャンルの料理人に期待することは?

 

たとえば日本料理は、その枠組みからはずれることが良しとされる料理ではありません。一方、近年のフランス料理は、つねに新しいものを求められる状況にあります。個人的にはフランス料理がそうしたジャンルになっていることに少し疑問を感じてはいるのですが……。もしかすると、両者のジャンルとしてのそうした性格の差がフレンチに有利にはたらいている可能性もあります。ただ、逆にいえばそうした傾向を逆手にとって、対策を練ることもできるはずです。

 

——須賀さんもその筆頭ですが、パリをはじめ海外では多くの日本人料理人が活躍しています。海外へのチャレンジも含め、挑戦者へのメッセージをお願いします。

 

自分のフィールドを限定してしまわずに、広い視野で世界を見てほしいですね。今や料理界はボーダーレスです。海外には日本人料理人を求めるレストランや企業はたくさんあります。かつて井上旭シェフや、三國清三シェフといった方々が海外で優れた実績を残してきてくださったおかげでもある。日本人料理人は今、とても恵まれた環境にありますよね。僕自身、世界中を飛び回り、そこで出会った人びとの交流は貴重な財産となっています。若いうちに自分の可能性を限定してしまってはもったいない。料理人は今後ますます社会に必要とされる素晴らしい職業です。いろんな可能性に満ちているんですから。たった一度しかない人生です。どうせなら楽しいものにしたいじゃないですか! とにかくアクションをおこしてください。「RED U-35」は夢への大きな一歩になるはずです。

プロフィール

須賀洋介 (「SUGALABO Inc.」代表)

L’ATELIER de Joel Robuchon六本木ヒルズ店にて、若干26歳でエグゼクティブシェフに抜擢されると、その後もラスベガスやニューヨーク、台湾、パリでの新店舗立上げの陣頭指揮を振るい、世界一星をもつジョエル・ロブション氏の懐刀としてレストランビジネスの最前線に立ち続けた。2014年、独立のため帰国。2015年には、“日本の食”の魅力を国内外に発信するべくSUGALABO Inc.を設立。

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