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料理界全体を輝かせる希望の光になってほしい

村田吉弘 (「菊乃井」主人)

INTERVIEW 2016.04.28

料理界全体を輝かせる希望の光になってほしい――。昨年度から引き続き「RED U-35 2016」で審査員長を務める「菊乃井」の村田吉弘氏が求めるのは、世界に冠たる料理人になりたいと考える"志のある若き料理人"だ。

 

——いよいよ2016年大会がはじまります。RED U-35の大会とはどのような意義をもっているとお考えですか。

 

これまでもお話してきましたが、日本は海外に比べて料理のコンペティションの数が少なすぎます。若い料理人に与えられるチャンスは、さらに少ない。そんな現状のなかで、RED U-35は若い料理人を輝かせる希望の光であると考えています。そして、多くの若き料理人たちが、第1回大会の杉本君、第2回大会の吉武君、第3回大会の篠原君といったRED エッグの受賞者を見つめ、その光のもとへ行きたいと願っています。RED U-35に挑戦し、レッド、シルバー、ゴールドエッグを獲得することは、自分の将来が開けるだけではなく、ほかの料理人へ希望を与えることにもつながります。このコンペティションに参加することは、料理界全体を盛り上げることでもあるのです。

 

——挑戦者に求めるものはどのようなことですか。

 

そんなものはありません。どんなジャンルの料理人でも歓迎しています。フレンチやイタリアン、日本料理、中国料理の料理人だけに門戸を開いているわけではないのです。たとえば、鉄板焼き、天ぷらの料理人、パティシエだっていい。審査員はどんな偏見もなく審査しています。大会が定めた規定をクリアしているのであれば、チャンスは平等に与えられています。

 

——CLUB REDの活動も本格的に始まりました。

 

大会が4回目を迎え、CLUB REDのメンバーも112人となり、さまざまなジャンルの料理人たちが集まりました。大会が続くかぎり、その数は増えていきます。年齢も近く、同じ悩みをもった他ジャンルの料理人と親しく交流することによって、人間的な幅も広がり、次の目標も見えてくるでしょう。優勝するだけではない、多くのメリットがRED U-35にはあるのです。自身が成長するかどうかは自分たちの意志次第ですが、成長のために必要となる十分な環境をCLUB REDは与えてくれるはずです。

 

——挑戦者にメッセージをお願いいたします。

 

RED U-35は、料理について考え、自分の経験値を上げるきっかけとなるはずです。人がどのように考えて料理をつくっているのかということを理解することで、自分の足りない部分が見えてくる。そして、その部分を理解することが勉強のスタートラインです。新しい発想の料理を生みだし、人を指導していきたいのであれば、考える力は不可欠です。RED U-35は、自分がどのような料理人になりたいかということを考えるきっかになるでしょう。いずれは自分で店をもちたい、世界に冠たる料理人になりたいと考える志のある若き料理人を待っています。

プロフィール

村田吉弘 (「菊乃井」主人)

1951年、京都・祇園の老舗料亭「菊乃井」の長男として生まれる。立命館大学在学中、フランス料理修行のため渡仏。大学卒業後、名古屋の料亭「加茂免」で修行を積む。1976年実家に戻り、「菊乃井木屋町店」を開店。1993年株式会社菊の井代表取締役に就任。多くの調理師養成施設で講師を務めるとともに、料理番組、雑誌へも多数出演。2004年日本料理アカデミー発足。国内外へ京料理を伝える活動を精力的に行なっている。

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