【翠雨】 春に芽吹いた若葉がその緑を濃くする時期、 雨に濡れた葉がすがすがしく輝く様を料理にしました。 この料理は2つのパートで構成されています、それぞれで食べる時と一緒に食べる時で印象が変わります。 上のライスチップはスダチで風味付けしたメロンとメロンの奈良漬け、お茶の香りやお米のアイスの優しい甘味が合わさり、軽やかでスナックの様な印象です。 下の烏賊は生のねっとり感に、新茶茶葉と大葉、ハーブや白バルサミコを合わせたサラダが奥深い旨味としっかりした酸味を足し、長く余韻を続かせます。 全ての食材を合わせて口に入れると、様々なテクスチャーと香りが順を追って口の中に広がります。 余韻にはライスチップやお茶オイルの油分が残るので、水出し新茶の深い旨味を添えて、最後に整う様に考えました。