料理名：母の味とこれからの自分

サルサクリオージャ（パクチーのサラダ）と、ペルー、フランス両国でもポピュラーな「羊」を使って私の料理スタイルのきっかけをくれた母への敬意を表現しました。 フレンチで学んだ羊を休ませながら火を通す技術に、ペルーのインパクトある味付けはとても面白く、今回はペルー郷土料理でもあるセコ・デ・コルデロ（羊のパクチーの煮込み）をソースとして作り、この料理の定番であるひよこ豆、タイ米、赤玉ねぎもピューレや食感のアクセントになる工夫をして、完成度を高めました。また下処理した羊の筋を利用してソースに深みを出し、柔らかくなった筋も利用する考えはSDGsを考えながら生きていく現代において必要なことだと思います。 パンチを効かせた料理が特徴のペルーとフレンチで学んだ素材の相乗効果と繊細な火入れの技術で作ったこの一皿は私らしく、日本の多くの方が興味を持って美味しく食べて頂けると確信してます。