料理名：大豆とフルーツトマトのアランチーニ

今回のテーマで着目した点は”大豆と旨味を生かした食文化”です。 大豆は日本を代表する食材であり、海外ではお肉に代わるたんぱく質源として注目を集め、大豆を使った食料品が誕生しています。 その理由の一つに、将来的な人口増加に伴う動物性たんぱく質の不足が懸念されているからです。この問題の解決策の一つは、日本の肉食禁止の中で発展した食文化であると考えます。 この一皿は、日本の食文化を生かしながら、大豆を使った新しい食材の可能性を形にしました。 大豆ミートをメイン食材としてとらえ、フルーツトマト、チーズ、醤油、出汁で旨味を高め、食事に深みと満足感を与えています。また、衣に米粉を使うことで今までのアランチーニとは逆の発想と、食感・一体感を演出しました。 日本の食文化を生かすことで、料理人として良い食材を使うだけではなく、新しい食の提案で食材を守り育むことが出来るということを伝えられたらと思います。