料理名：結ひ

まずこの料理の最も重要なコンセプトは、調理場の要らない料理です。植物に対する適切な知識さえ有れば世界中どこでも、旅の途中でその土地の味を感じることができます。今回私は2種類のブーケを作りました。中央は華やかな香りの花束、下にさっと茹でたねばりのある葵の葉を敷き、左に赤ワインビネガーの産膜酵母、右に花粉と自家製庭の種マスタードソースを乗せています。右のリースの上には青い香りのピリッとした植物のブーケを乗せています。下に大葉のチップを敷いて、熟成タバスコ、漢方オイル、苺干しペーストを乗せています。左にある小さなスプレー容器には松の新芽の蒸留液が入っています。右下の枝に掛けた柊の実と蛇苺に吹きかけて食べて頂きます。いずれの調味料も全て容器に入れれば携帯可能です。また皿は料理名に合わせて縄を結って作り、周りのリースも庭の植物を結って作りました。二次審査時は旅先のブルガリアの物を使用します。