辻岡 靖明
YASUAKI TSUJIOKA
所属:シェフクリエイト横浜スタジオ
リンク:店舗独自ページ
所在地:神奈川県
ジャンル:料理教室
役職:料理講師
年齢(開催年末時点):35歳
2024 SILVER EGG
2024 滝久雄賞
人生の最期まで美味しさを噛み締める幸せを届けたい。そんな想いと共に、高齢者住居施設で悪戦苦闘をしながらも料理提供に取り組む卒業生へ、エールを贈る一皿を作りたいと思いこのメニューを作りました。 使うメインの食材は、ロンドンで麹の魅力を世界に発信する教室を営む卒業生から譲り受けた「麹」と、秩父郡で鳥獣害被害×地域活性の課題解決に取り組む生徒が狩った「鹿」です。 情熱的な紅色の花びらに見立てたビーツのラングドシャの中には、黄麹甘酒でマリネした鹿タルタルをメインに、ビーツやルバーブのピクルス、スパイシーないちじくのピュレを宝石箱のように納めました。 花びらには、大輪を予期させる輝きがあります。食の世界で、怯えながらも輝かしい一歩を踏み出した生徒の心情を、1枚の花びらで表現しつつ、その先に待ち受ける変化や希望を示唆してみました。生徒の背中を優しく押すための時間をこの一皿で生み出したいです。
辻岡 靖明
YASUAKI TSUJIOKA
所属:シェフクリエイト合同会社
リンク:店舗独自ページ
所在地:東京都
役職:料理人
年齢(開催年末時点):33歳
2022 BRONZE EGG
私の教室では毎回生徒が一人一品を作り、試食や議論を行うのですが、卒業する生徒が最後に作った重湯は、フランス料理のスキルと母親との記憶が組み合わさった、私の価値観を一変させる一品でした。今回、私は生徒と私の料理への価値観を融合させた一皿によって、教室という「旅」を振り返り、感謝の気持ちを伝えたいと思います。一番上のチュイルは、心の壁を、その下の香りと酸味の豊かな草花は好奇心を表しています。スプーンを入れて壁を乗り越えると、心の壁と好奇心を支えるように、もっちりとした重湯のフランとフォンドヴォライユで炊いた重湯のご飯があります。ソースは重湯をベースにし、ハーブのオイルをエッセンスとして加えています。教室での様々な出会いや価値観の変容を、食感や色、味わいで表現した一皿です。料理には、旅と同様に人の価値観を変える力があります。私は料理で人と人が慈しみ合う、そんな連鎖が続く世界を願っています。