料理名：旅の情景

お世話になっている生産者さんの食材をメインに、私が見て来た和歌山の情景と、そこから連想された和歌山のイメージを一皿に仕上げました。旨みをたっぷり含ませたクエに、甘酸っぱく少しほろ苦い濃厚で爽やかな八朔のソース。みずみずしく淡い緑が香るセロリと八朔の果肉のフレッシュ感。香ばしい醤油のチュイルのクリスピーな風味と食感を根セロリのピュレが優しい甘味と爽やかさで優しく繋いでくれる、そんな味わいに致しました。醤油のチュイルから和歌山の農園や山の土壌、セロリや八朔、リーフ類から生き生きとした山の柑橘や緑、クエから流れる黄金色のソースからは太陽の光を浴びる和歌山の滝や広い海を感じて頂ければと思います。和歌山といえば、旅といえばというところから、自由に泳ぎ回る魚を連想し、今まで自分が旅をしてきて出逢ってきた食材を組み合わせながら、和歌山の生き生きとした自然を感じられる一皿に仕上げました。