料理名：原点回帰飯～未来へ受け継ぐ日本の心～

子どもがわくわくするようなワイルドさに、日本料理ならではの技術・趣向を取り入れた献立です。例えば「鰯の南蛮揚げ」は、鰯は骨つきのままたたいて、あたり鉢で滑らかに仕上げ（技術）、南蛮（トウモロコシと南蛮唐辛子）と南蛮文化（揚げること）をかけ合わせる言葉遊びを取り入れました（趣向）。里芋は、醤油ができる以前の調味料の鮎うるか、肉醬などを隠し味として取り入れつつも、食べやすくなるように心がけました。猪肉はあばら骨もいかして大胆に大きく切り分け調理。ワイルドに手で持って五感で感じながら生命を食べてほしいなと思います。スイカの甘酢漬けは、食材を余すことなく使い切るという精神を込めました。水引などの『結ぶ』という日本文化にもスポットをあて、結び隠元、俵型のおむすびで表現しています。そして、器は防腐効果もある生の植物の葉を利用し、食べ終わったら土に還る環境にも優しいお子様ランチです。