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report|新たなる時代の幕開けを飾る 一次審査のテーマは「ニッポンの宝」

RED U-35 2019 2019.04.16

日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35(RYORININ’s EMERGING DREAM)2019」が今年も開幕する。「平成」から「令和」へ、新しい時代の幕開けにふさわしい若き才能を発掘する節目の大会とするべく、3月下旬に都内某所で「審査員キックオフミーティング」が行われた。

脇屋友詞氏(Wakiya一笑美茶樓 オーナーシェフ)より審査員長を引き継いだ德岡邦夫氏(京都 𠮷兆 総料理長)を筆頭に、鎧塚俊彦氏(Toshi Yoroizuka オーナーシェフ)、狐野扶実子氏(料理プロデューサー)、生江史伸氏(レフェルヴェソンス シェフ)の従来のメンバーに、和久田哲也氏(Tetsuya’s オーナーシェフ)と笹島保弘氏(IL GHIOTTONE オーナーシェフ)、そして2020年開催の東京オリンピック招致に尽力した太田雄貴氏(北京五輪フェンシング男子フルーレ銀メダリスト、現公益社団法人日本フェンシング協会会長)の3名が新たに審査員団に加わった。オリンピック気運とともに「RED U-35」を盛り上げる万全の体制が整ったと言えるだろう。

「東京オリンピックを迎えるにあたり、これまででもっとも重要な大会になると思っています。今までの殻を破り、さらに価値のあるコンペティションにしていきたい」。ミーティングは大会プロデューサーである小山薫堂氏のこの言葉とともにスタート。審査課題や審査基準について、真摯な議論が交わされた。

もっとも議論が紛糾したのは一次審査のテーマについてである。従来のように「糖」や「あぶら」といった料理に直結するキーワードにするべきか。あるいは、すべてを包括するような、もっと幅の広いテーマはないか……。白熱した議論の結果、一次審査の課題テーマは、「ニッポンの宝」に決定された。料理人として世界に発信したい“ニッポン”とはなにか? 今こそ、人類のために必要とされるニッポン独自の力とはなにか? 審査では「ニッポンの宝」について、料理人の視点でプレゼンテーションし、その考えをレシピに落とし込んで提案することが求められる。今後ますます世界中から人が集まるであろう現在の日本において、日本料理界の魅力をどうアピールするのか。オリンピック・イヤーの好機を生かすうえでも避けては通れない、絶好のテーマといえるだろう。

審査員長の德岡邦夫氏は、テーマについて次のように語っている。「水産資源の減少、異常気象、技術の進歩など、食に関わる環境は激変しています。そんななか、次世代を担う料理人たちは、今、何をすべきなのか? グローバル時代にふさわしい広い視野で『ニッポンの宝』について考えてください。ひじょうに大きなテーマですが、だからこそ、多様な価値観を大切に発想し、本質を探り出してほしいですね。世界を変える情熱を待っています」。

一方、新たに審査員に加わった太田雄貴氏は「僕は料理人ではありませんが、オリンピック招致活動の中心にいた経験を生かして、日本の料理界の魅力を世界に発信していくお手伝いができたら」と参加できる喜びを語った。

エントリー期間は4月23日(火)から5月14日(火)まで。「令和」最初のグランプリ“レッドエッグ”の称号を得るのは、はたしてどんな才能の持ち主なのか。10月の最終審査までおよそ半年間にわたる熱き戦いがはじまる。

*Author|RED U-35編集部(MOJI COMPANY)

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