2024年7月28日(日)と29日(月)の2日間、東三河の「食と農」の魅力を地域内外の方へ発信するイベントが中部ガス不動産株式会社(サーラグループ)主催のもと、愛知県豊橋市にある「emCAMPUS FOOD」にて開催されました。
本イベントにおいて、CLUB REDとemCAMPUS FOODのシェフがコラボレーションし、初日に行われた一般参加者向けのイベントにて1日限りの特別メニューをランチとディナーで提供しました。
【東三河FOOD DAYSとは】
中部ガス不動産株式会社が主催する、東三河の「食と農」に関わる、魅力的なコンテンツと人を集めて共に語らい、そして「つながる」ことを目的とした2日間のイベントを開催。
愛知県東部に位置する東三河地域は、中核市の豊橋市を中心に8市町村で構成されており、東三河は豊川用水や恵まれた日照時間等を理由に1,500億円余りの農業産出額を誇る、全国有数の農業地帯となっています。
幅広い品目の野菜や果物、畜産物があり、独自の生産方法で品質にこだわった農畜産物が多い東三河では、「食と農」に関わるキーパーソンが増えており、盛り上がりを見せています。
そんな東三河の「食と農」の魅力をもっともっと地域の方に限らず、地域外の方にも知ってもらいたいという想いの詰まったイベントを開催しました。
【ランチメニュー】
「未来をつくる子どもたちへ贈るお子様ランチ」をテーマとした東三河と能登の食材をふんだんに使用したお子様ランチプレートをご提供。コンセプトは、「5味+5感=めっちゃうまい!」。子供だけではなく大人を含め約200名の方に美味しく召し上がっていただきました。
<みんなのお子さまランチ「五味+五感=めっちゃうまい」>
塩味:塩麹ドレッシング
甘味:おざわファーム 玉蜀黍とヒゲナガエビの春巻
苦味:糀屋三左衛門の甘酒プリン キャラメルソース
旨味:プレミアムRASサーモンのポキ
酸味:SFIDAトマトの冷製ナポリタン
メイン:あいち鴨のハンバーグ
御飯:能登産コシヒカリ
汁物:能登 岩モズクの味噌汁
料理提供時にCLUB RED 川嶋シェフをはじめとするシェフの皆様が、各テーブルを周りながら料理の説明を行いました。
「東三河と能登の食材を使いながら、料理の考えに大切な五味五感の概念を取り入れたワンプレート。味、食感、色、香り、複合的に混ざり合う様々な要素を詰め込むことでより美味しい料理に仕上がっている」と説明するシェフの皆さん。
同日の夜には、食・農関係者が集う交流会にて東三河×能登食材のコラボレーションディナーをビュッフェ形式で振る舞いました。
被災した能登の状況を伝えるためのパネルを用意
【ディナーメニュー】
<「食」でつなぐ 東三河 ✕ 能登 コラボレーションディナー>
ヒゲナガエビのしんじょう
東三河のうまい野菜山椒あんかけ
茄子そうめん~能登の郷土料理を奥三河の天狗茄子でアレンジ~
玉蜀黍(とうもろこし)の摺り流し~ホクシンの雪の妖精~
巻ぶりチーズ
いもいもサラダと濱納豆~自家製マヨネーズ和え~
豊橋うずらのバロティーヌ
こんかいわしのバーニャカウダ~東三河のうまい野菜添え~
ポキさらだ~プレミアムRASサーモン~
塩麹ドレッシングのサラダ
トマトの冷製ナポリタン
玉蜀黍(とうもろこし)とヒゲナガエビの春巻
あいち鴨のハンバーグ
和鮎ペースト
海苔の佃煮「川嶋ですよ」
糀屋三左衛門の甘酒プリン
(交流会の冒頭、乾杯挨拶でRED U-35の取り組みを紹介した株式会社ぐるなび 食と観光事業部 西原史郎部長)
(画像左:東三河の食と農に携わる様々なキーパーソンと交流するシェフ達 / 画像右:川嶋さんプレゼンテーション)
今回の取り組みを通じて川嶋シェフは、「東三河の食材のポテンシャルに驚いた。自分が能登にIターンし、改めて食材の素晴らしさに驚いた時と同じ気持ちを東三河の食材にも感じた。また、料理人や生産者の方々のエネルギーやパワーを感じ、料理していてとても楽しかった。今回のイベントを通じて、たくさんの方と交流できてよかった。」と感想を述べていました。
また、特別協力くださった橋田シェフも、「東三河という地にとても可能性を感じ、情熱をもった人がこんなにもいることが羨ましく思った。」と東三河への可能性を感じていました。
また、交流会の中で「東三河が食を通じて発展していくためにどんなことに力をいれていくべきだと思うか?」という質問に対して、川嶋シェフは「全国や世界から人を呼ぶことのできる可能性を感じたので、今後、東三河の食材の良さを最大限に発揮できる高価格帯のレストランが増えていけば、もっとたくさんの人に魅力を伝えることができるのでは。」と答えていました。
続けて橋田シェフは、「自分も能登の食材の良さ、人の好さに惹かれて移住をした経験があるので、外からの交流ももっともっと増やしていけばさらに情熱をもって人が増えていくのではないか。」と話しました。
東三河と能登の「食と農」に関わるキーパーソンがお互い刺激を与えあうイベントとなり、今後の2エリアの食の可能性に期待が高まる1日となりました。
(今回のイベントに向けて2日間かけて仕込みや打ち合わせをするシェフ達)
■参加料理人
川嶋亨(2018 GOLD EGG)
石川県七尾市「一本杉川嶋」オーナーシェフ
1984年、石川県七尾市生まれ。調理師専門学校を卒業後、大阪と京都の日本料理店で腕を磨く。『RED U-35 2018』ではファイナリストであるゴールドエッグに選ばれた。2020年に生まれ故郷、石川県七尾市で日本料理「一本杉川嶋」を独立開業し翌年の「ミシュランガイド北陸2021 特別版」では1ツ星を獲得、2024年にはゴエミヨ2024『明日のグランシェフ』や、The Japan Times 『Destination Restaurants』を授賞。現在は、令和6年能登半島地震の被災により休業を余儀なくされているが、再建に向けて活動を行っている。
【特別協力 料理人】
橋田祐亮(石川県羽咋市「la clochette」オーナーシェフ)
【emCAMPUS FOOD】
・料理長:髙木章雄
・和食責任者:磯村悠介(2016 BRONZE EGG)
・洋食責任者:飯塚健一