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イワガキ養殖発祥の地”西ノ島町”
CLUB REDメンバーがイワガキの新メニューを考案

レポート 2026.01.29

日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」を主催する株式会社ぐるなびと島根県隠岐郡西ノ島町は、包括連携協定を2022年4月に結び、それ以降、様々なプロモーションにて共同事業を行っております。
西ノ島町はイワガキ養殖発祥の地であり、西ノ島町のイワガキは全国に出荷されいています。西ノ島町内で食べられるイワガキの食べ方は「生」や「蒸し」、「焼き」が主流ですが、もっと様々な食べ方で楽しんでもらおうと、今回CLUB REDメンバー1名を招聘し、シェフツアーとイワガキのレシピ開発を実施しました。

企画の背景

西ノ島町は、日本で初めてイワガキの養殖に成功した「イワガキ養殖発祥の地」です。1992年(平成4年)に中上 光(なかがみ ひかり)氏が
イワガキの人工種苗生産を完成させ、その後、隠岐諸島全体に広がり「隠岐のいわがき」としてブランド化されました。
西ノ島の森の栄養を吸ったミネラル豊富な雨水等が入り江に溜まり、海辺の磯を育み、美味しいイワガキが育ちます。
西ノ島町の生産者さんが丁寧に、大切に育てたイワガキの大半は全国に出荷され、一部が町内の飲食店や宿泊施設で提供されます。
町内の飲食店や宿泊施設で食べられるイワガキは、シーズン中(3月~6月頃)は「生」、シーズン以外は「蒸し」や「焼き」で食べられることが多いですが、
せっかくなら「生」、「蒸し」、「焼き」以外にも、様々な食べ方でイワガキを楽しんでもらいたい、また、西ノ島町に来ないと食べられないイワガキ料理を提供したいという声が西ノ島町内で挙がり、イワガキメニュー考案の依頼がCLUB REDに届きました。
今回の施策を企画するにあたり、CLUB REDメンバーから多数のエントリーをいただきました。
ご依頼させていただく1名を決めるにあたり、CLUB REDにおける活動実績に加え、オーナー視点での提案力やリーダーシップ、
そして人間力・表現力・調理技術などを観点に事務局にて検討を重ね、倉田 政起氏(専門:日本料理)にご依頼する運びとなりました。

参加シェフ

倉田 政起シェフ

倉田 政起(くらた まさき)

誕生:1980年
出身:長野県
専門:日本料理
所属:蕎麦割烹 倉田
所在地:東京都
ジャンル:日本料理
役職:オーナーシェフ

西ノ島町シェフツアーの
実施


倉田氏を西ノ島町に招き、2025年6月に西ノ島町シェフツアーを実施しました。
西ノ島町内の水産物の視察として、漁港や水産加工施設の見学、イワガキ生産者の訪問や共同作業場の見学等を行いました。
イワガキの生産者訪問では、船に乗り筏まで移動し、生産者から養殖過程についての話を伺いました。
案内していただいた生産者さんは「現状に満足することなく、美味しいイワガキを追求して作り方について試行錯誤を続けている」と話します。
筏に吊るしたロープから1本揚げていただき、岩のように固まっているイワガキをばらし、磨き上げ、
一般的に市場に出回っているイワガキの形になるまでの工程を説明してくださいました。

※筏から揚げたイワガキ

※磨き作業を体験する倉田氏


磨きが終わったイワガキは、殺菌水槽に入れられ、殺菌終了後に出荷されます。
イワガキの養殖から出荷前までの過程を見て体験した倉田氏は、想像以上の手間と労力がかけられていることに驚くとともに、
「イワガキを生で食べる美味しさとはまた違った美味しさを楽しめる料理を考案したい」と意気込んでいました。

イワガキ新メニューに
ついて意見交換会の実施

水産加工施設等の訪問を終え、その後、イワガキ生産者、宿泊施設、水産加工会社、西ノ島町役場との意見交換会を実施しました。
話し合いを経て、今回考案するレシピは、西ノ島町内の宿泊施設で提供することを想定したレシピとなり、
どういったものが観光客から好まれるか、また、宿泊施設のオペレーションとしてどういった調理工程であれば無理なく提供ができるか等、
話し合われました。
「子供から大人まで楽しめる料理が良い」という意見や、「メインとしてだけでなく、〆で楽しめる料理はどうか」等、様々な意見が出ました。
意見交換会後には、「考案するレシピについて、イメージを沸かせることができた」と倉田氏は話しており、有意義な意見交換会となりました。

西ノ島町の
新たなイワガキメニューが
3つ誕生

シェフツアーや意見交換会を経て、倉田氏は3つのイワガキメニューを考案しました。

01
イワガキの手巻き寿司

岩牡蠣の手巻き寿司

倉田氏
「岩牡蠣のお寿司は生食でもなく揚げ物でもなくお鍋でも無い料理として、コースの中でお客様が食べて嬉しいお料理として考案してみました。
おすしは日本人なら誰もが嬉しいと思います。火を入れた岩牡蠣と相性の良い海苔で巻いていただくので、蟹であったりうにをトッピングして
単価の高いコースにも対応可能です。火が入っているので生がお苦手な方でも召し上がれる岩牡蠣の手巻き寿司です。
海苔の香りと岩牡蠣の磯の香りが相性が良く、万人受けする美味しさだと思います」
02
イワガキのえり焼き鍋しゃぶしゃぶ

倉田氏
「旅行者が来たら絶対に食べたいものの一つに郷土料理があると思いますが、実際の日常ではなかなか再現性が難しくなっているように感じました。
失われつつあるものからヒントを得てこれからの西ノ島町の新しい郷土料理として定着させ、同時に岩牡蠣の町という部分もアピール出来るように、
シンプルで普遍的な料理ながらも、地場産の新鮮な魚のアラでとった出汁に貝類のコハク酸の旨味を足して、
しゃぶしゃぶした時に牡蠣から出る旨味が加わることで完成されるお出汁がご馳走になるお料理です。
美味しいお出汁が完成すれば、岩牡蠣そばやうどん、岩牡蠣のお茶漬けなどランチや朝食などにも使える汎用性が出てくると思います」
03
イワガキの岩石揚げ

倉田氏
「狙いとしては、夜のお料理の中で少しインパクトもありつつ、コース中盤で出来立てを提供することができる料理として考えました。
見た目も味わいもインパクトのある仕立てになっております。岩牡蠣をごつごつした海に潜っている時の殻牡蠣に見立てて岩石揚げとしてみました。
食べた時にザクっと歯応えを楽しむような、天ぷらとかカキフライは食べたことあるけどこれは初めてだねって言われるような料理の位置付けです」

西ノ島町の郷土料理をベースにした料理や、斬新で目を引く料理等、どれも西ノ島町でしか食べられないイワガキメニューとなっています。
そのうえで、西ノ島町の宿泊施設の料理人の方が作りやすく、あまりご負担なく再現できるメニューを考えたと倉田氏は言います。

イワガキ新メニュー試食会

倉田氏が考案したイワガキの3つのメニューについて、西ノ島町の宿泊施設の料理人の方に実際に作っていただき、関係者で試食会を実施しました。

参加者からは下記のような意見が挙がっていました。
「岩石揚げは、食感が新感覚で良い。味も大変美味しい」
「しゃぶしゃぶは、そのまま、ソースをつける等、色々な食べ方が出来て良い」
「手巻き寿司は、ノリが牡蠣の臭みを消しているのか、牡蠣があまり得意でない方も美味しく食べられると思う」
参加者から絶賛されたことで、実際に調理した宿泊施設の料理人の方も安心した様子でした。

イワガキ新メニューの
今後の展開

倉田氏が考案した3つのイワガキメニューについては将来的に、西ノ島町の宿泊施設で提供される予定です。(提供開始時期は未定)
提供が開始されましたら、イワガキ養殖発祥の地である西ノ島町でしか食べられない、西ノ島町のイワガキを使ったオリジナルメニューを、
ぜひ西ノ島町に来て味わってください。

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