
日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」を主催する株式会社ぐるなびと島根県隠岐郡西ノ島町は、包括連携協定を2022年4月に結び、それ以降、様々なプロモーションにて共同事業を行っております。
西ノ島町はイワガキ養殖発祥の地であり、西ノ島町のイワガキは全国に出荷されいています。西ノ島町内で食べられるイワガキの食べ方は「生」や「蒸し」、「焼き」が主流ですが、もっと様々な食べ方で楽しんでもらおうと、今回CLUB REDメンバー1名を招聘し、シェフツアーとイワガキのレシピ開発を実施しました。
西ノ島町は、日本で初めてイワガキの養殖に成功した「イワガキ養殖発祥の地」です。1992年(平成4年)に中上 光(なかがみ ひかり)氏が
イワガキの人工種苗生産を完成させ、その後、隠岐諸島全体に広がり「隠岐のいわがき」としてブランド化されました。
西ノ島の森の栄養を吸ったミネラル豊富な雨水等が入り江に溜まり、海辺の磯を育み、美味しいイワガキが育ちます。
西ノ島町の生産者さんが丁寧に、大切に育てたイワガキの大半は全国に出荷され、一部が町内の飲食店や宿泊施設で提供されます。
町内の飲食店や宿泊施設で食べられるイワガキは、シーズン中(3月~6月頃)は「生」、シーズン以外は「蒸し」や「焼き」で食べられることが多いですが、
せっかくなら「生」、「蒸し」、「焼き」以外にも、様々な食べ方でイワガキを楽しんでもらいたい、また、西ノ島町に来ないと食べられないイワガキ料理を提供したいという声が西ノ島町内で挙がり、イワガキメニュー考案の依頼がCLUB REDに届きました。
今回の施策を企画するにあたり、CLUB REDメンバーから多数のエントリーをいただきました。
ご依頼させていただく1名を決めるにあたり、CLUB REDにおける活動実績に加え、オーナー視点での提案力やリーダーシップ、
そして人間力・表現力・調理技術などを観点に事務局にて検討を重ね、倉田 政起氏(専門:日本料理)にご依頼する運びとなりました。
参加シェフ
倉田 政起(くらた まさき)
誕生:1980年
出身:長野県
専門:日本料理
所属:蕎麦割烹 倉田
所在地:東京都
ジャンル:日本料理
役職:オーナーシェフ

倉田氏を西ノ島町に招き、2025年6月に西ノ島町シェフツアーを実施しました。
西ノ島町内の水産物の視察として、漁港や水産加工施設の見学、イワガキ生産者の訪問や共同作業場の見学等を行いました。
イワガキの生産者訪問では、船に乗り筏まで移動し、生産者から養殖過程についての話を伺いました。
案内していただいた生産者さんは「現状に満足することなく、美味しいイワガキを追求して作り方について試行錯誤を続けている」と話します。
筏に吊るしたロープから1本揚げていただき、岩のように固まっているイワガキをばらし、磨き上げ、
一般的に市場に出回っているイワガキの形になるまでの工程を説明してくださいました。

※筏から揚げたイワガキ

※磨き作業を体験する倉田氏

磨きが終わったイワガキは、殺菌水槽に入れられ、殺菌終了後に出荷されます。
イワガキの養殖から出荷前までの過程を見て体験した倉田氏は、想像以上の手間と労力がかけられていることに驚くとともに、
「イワガキを生で食べる美味しさとはまた違った美味しさを楽しめる料理を考案したい」と意気込んでいました。
水産加工施設等の訪問を終え、その後、イワガキ生産者、宿泊施設、水産加工会社、西ノ島町役場との意見交換会を実施しました。
話し合いを経て、今回考案するレシピは、西ノ島町内の宿泊施設で提供することを想定したレシピとなり、
どういったものが観光客から好まれるか、また、宿泊施設のオペレーションとしてどういった調理工程であれば無理なく提供ができるか等、
話し合われました。
「子供から大人まで楽しめる料理が良い」という意見や、「メインとしてだけでなく、〆で楽しめる料理はどうか」等、様々な意見が出ました。
意見交換会後には、「考案するレシピについて、イメージを沸かせることができた」と倉田氏は話しており、有意義な意見交換会となりました。
シェフツアーや意見交換会を経て、倉田氏は3つのイワガキメニューを考案しました。



西ノ島町の郷土料理をベースにした料理や、斬新で目を引く料理等、どれも西ノ島町でしか食べられないイワガキメニューとなっています。
そのうえで、西ノ島町の宿泊施設の料理人の方が作りやすく、あまりご負担なく再現できるメニューを考えたと倉田氏は言います。
倉田氏が考案したイワガキの3つのメニューについて、西ノ島町の宿泊施設の料理人の方に実際に作っていただき、関係者で試食会を実施しました。
参加者からは下記のような意見が挙がっていました。
「岩石揚げは、食感が新感覚で良い。味も大変美味しい」
「しゃぶしゃぶは、そのまま、ソースをつける等、色々な食べ方が出来て良い」
「手巻き寿司は、ノリが牡蠣の臭みを消しているのか、牡蠣があまり得意でない方も美味しく食べられると思う」
参加者から絶賛されたことで、実際に調理した宿泊施設の料理人の方も安心した様子でした。
倉田氏が考案した3つのイワガキメニューについては将来的に、西ノ島町の宿泊施設で提供される予定です。(提供開始時期は未定)
提供が開始されましたら、イワガキ養殖発祥の地である西ノ島町でしか食べられない、西ノ島町のイワガキを使ったオリジナルメニューを、
ぜひ西ノ島町に来て味わってください。