倉田 政起
MASAKI KURATA
料理スタイル:「倉田政起」
誕生:1980年
出身:長野県
専門:日本料理
所属:蕎麦割烹 倉田
リンク:ぐるなび掲載ページ
所在地:東京都
ジャンル:日本料理
役職:オーナーシェフ
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倉田 政起
MASAKI KURATA
所属:蕎麦割烹 武蔵小山 くらた
リンク:ぐるなび掲載ページ
所在地:東京都
ジャンル:蕎麦割烹
役職:オーナーシェフ
2015 GOLD EGG
日本米の料理:「煎米水 -海をもたない郷の恵み- 信州伊那谷」
今回私は、毎年大量に廃棄されていく米に違った役割をもたせ、消費の底上げになる一つのアイディアになればと思いました。煎米水とは、水・昆布・煎米・梅干し・日本酒を使い、香ばしい香りのする澄んだお出汁のようなものです。冷ましてお茶代わりにしたり、雑炊や汁物にしても鰹出汁とはまた違った滋味深いおいしさがあります。使い方は万能で保存もでき用途は無限大です。故郷、信州の食材を煎米水を使い様々に調理しました。10年後、自分はどのような料理人になっていると思いますか?
2014年に独立開業し、一年半がたちました。このたった一年でも、多くの方と出会いまた様々なお仕事をやらせていただきました。この先10年、やはり人とのつながり出会いを大事にしていきたいと感じています。そして、自分が目標にしている「一流の料理を作るだけでなく、一流の料理人になる」そのために、今何が必要で何をすべきなのか?何のために料理を作っているのか?を日々考えています。修業中、親方と様々なイベントに行き、感じたことがあります。料理人が料理をつくることで、社会貢献ができるということです。聴導犬のチャリティーや、福岡の復興支援であったり、親方とともに行動し手伝いをさせていただく中で、大勢のお客様やスッタフの方たちと大きな感動を分かち合い、心から湧き上がる充実感と料理人としての誇り、あり方を学ぶことができたように思います。私もそのような料理人になるために、今日も10年後も日々研鑚を積み重ねていきます。倉田 政起
MASAKI KURATA
所属:蕎麦割烹 武蔵小山 くらた
リンク:ぐるなび掲載ページ
所在地:東京都
ジャンル:蕎麦割烹
役職:オーナーシェフ・主人
2014 SILVER EGG
課題料理名:亥の子餅 ―子孫繁栄を願って―
このコンテストの当日は11月3日になります。時期的にちょうど亥の子餅を食す時期になります。大福いんげん豆のとろめんを餅に見立て、無病息災と子孫繁栄を願う伝統的な風習にちなんだ仕立てとしました。 料理を通して、季節感や今日この料理を食べることの意味を感じていただけたら幸いです。器も蓮の花をモチーフに作っていただいたもので、花言葉である「神聖」という意味の花の上に、今日あなたに食べていただきたい料理を盛りました。という想いを込めています。 亥の子餅の奥に、子だくさんのにぎやかなイメージで、雲舟、白バイ貝、巻海老、岩茸、百合根、水茄子、もろ胡等を、様々な火入れと、テクスチャーに変化をもたせて、盛り合わせてみました。 大福いんげん豆のとろめんとは、昆布出汁で豆を戻したあと、昆布出汁と葛で練り上げてから、冷やしかため、絹漉ししたものです。料理人として、料理に対する思い・夢・目標
なんという本だったか忘れましたが、学生時代に読んだ太宰治の本の中に、ひどく感銘を受けた言葉があります。「退屈は罪なりー。」長野県の阿智村という小さな村で、退屈で下らない非生産的な毎日を過ごしていた私にとってこの言葉はひどく心を揺さぶり、頭から離れることがありませんでした。高校二年の冬、学校をさぼって映画を見に行った時のことです。お腹がへってふらっと入った古い定食屋。御年80歳くらいの老夫婦が二人で細々とやっているようでした。大好きな親子丼を注文するも中々でてきません。おばあちゃんはずっとTVを観ているし、主人はのれんからちらっと私を見ただけで無愛想です。ところが、その主人が作った親子丼を食べて私は感動しました。うまく表現できませんが、それは完璧に料理された親子丼でした。食物ではなく、料理として完成されていて、とにかくおいしいかった。その時に、たとえ歳を取ろうと料理を通して人を感動させることができる!こんな人になりたいと決心しました! この日のことは鮮明に覚えていますし、嬉しくて走ってそのまま家に帰った程です。人生で一番歓喜に満ちた日だったのかもしれません。2014年1月10日に念願だった店を開業させることができました。毎日失敗しながら、たくさんのおしかりを受けながら、またスタッフとケンカしながらも、すこしづつ成長しています。まだまだ現状にはまったく満足しておりません。修業中、料理長に「君は欲望の塊だね。」と言われたことがあります。その通りだと思います。自分をつき動かす衝動を抑えることが私にはできません。私の夢は料理で人を感動させることです。そしてその先に、料理を通して社会貢献をする。それが真に一流の料理人だと思います。 師、神谷昌孝がそうであるように、一流の料理をつくるだけでなく、料理人として一流になりたいのです。