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CLUB REDシェフ監修
島根県西ノ島町の新たなお土産が販売開始

レポート 2025.04.20

RED U-35及びCLUB REDの主催社である株式会社ぐるなびと島根県隠岐郡西ノ島町は包括連携協定を2022年4月に結び、同年6月より総務省の「地域活性化起業人制度」を活用し社員1名を西ノ島町に派遣しています。

その事業成果として2025年4月に、西ノ島町でCLUB REDメンバーがレシピ監修した新たなお土産商品、「さざえのキモち」が生まれました。

※「地域活性化起業人制度」とは・・地方公共団体が、三大都市圏に所在する民間企業等の社員(地域活性化起業人)を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事する制度

商品開発のきっかけとなった「西ノ島町×CLUB REDシェフツアー」(2023年)

2023年3月、食の新たな魅力創出のためCLUB REDメンバーを対象にした西ノ島町産地ツアーを開催。
イワガキ養殖場や漁業協同組合、水産加工施設などを訪問しました。
町内のお土産である「さざえ缶詰」を加工している工場を訪問した際、製造工程でサザエの肝が廃棄されていることを知ったCLUB REDメンバーから「もったいない」「フランスではアワビの肝をソースに使うことがある」「なにかに使えるのではないか」というアドバイスがありました。

「西ノ島町×CLUB REDシェフツアー」のレポートはこちら

「サザエの肝」を使ったレシピ開発がスタート

CLUB REDメンバーからのアドバイスを受け、シェフツアーの翌年度からサザエの肝を使ったレシピ開発がスタート。
参加者のひとり、桂 有紀乃氏から提出されたのが商品化のきっかけとなった「サザエの肝とカカオのフィナンシェ」のレシピでした。
サザエの肝とカカオのフィナンシェ
カカオの苦みと肝の苦みがマッチして、コーヒーに合う美味しいフィナンシェです。
西ノ島町民でサザエの肝を食べる人はそう多くないそうですが、西ノ島町内のイベントにて試食アンケートを実施したところ多くの方々から「美味しい」と高評価を得ました。

フィナンシェ商品化事業の本格始動

以前から、「西ノ島町の食材を使った」「西ノ島町で作られた」「常温で個包装」のお土産がないことが課題だった西ノ島町において、捨てられているサザエの肝を活かして試作された「サザエの肝とカカオのフィナンシェ」が西ノ島町民から高評価を得たことを受け、商品化の話に繋がりました。

製造事業者の公募とレシピの調整

「西ノ島町で作られた」お土産とするために、西ノ島町内で事業者公募を実施した結果、創業70年以上の老舗パン屋である栄進堂が製造を担当することになりました。
お土産としての商品化を進める上で、レシピ提案者である桂氏にレシピのブラッシュアップを依頼しました。

「肝入り」フィナンシェレシピの完成

桂氏からブラッシュアップされたレシピが提出された後、桂氏が西ノ島町に来島し栄進堂と試作を実施。栄進堂の工場の環境に合ったレシピにするため、レシピの微調整を行いました。
栄進堂の工場
桂氏が考案したレシピのポイントのひとつに、「体に優しいお菓子であること、子供から高齢者まで皆に喜ばれるお菓子であること」が挙げられます。
お土産として老若男女が口にすることに加え、西ノ島町民の皆さまにも日常的に食べて楽しんで欲しい想いでレシピが開発されました。

桂氏は今回の商品化事業について下記のように語ります。

「西ノ島町のシェフツアーで、蒸したてのサザエとその肝を食べさせていただいた時、美味しい海の味を感じました。肝のうま味が、洋食や焼き菓子で使う焦がしバターに似ていると感じ、焦がしバターを使った代表のお菓子であるフィナンシェに混ぜ込んでみようと考えたのが始まりでした。ご当地のお土産品によくある”特産品をちょっと混ぜ込みました”というものとは違い、西ノ島町のサザエの肝や海の素材に引っ張られるようにして生まれたお菓子です。」

商品名は「さざえのキモち」~肝まで愛して~

さざえのキモちパッケージ
桂氏の想いがつまったフィナンシェには、商品名やパッケージデザインにも想いが込められています。
商品名は「さざえのキモち」です。
西ノ島町民が食べることの少ない「肝」。しかしながら、サザエの気持ちとしては「肝まで食べてほしい、、、」はず。
サザエの気持ちの「きも」とサザエの「肝」をかけて、「さざえのキモち」と命名されました。
そして、メインデザインは、ひらがなの「さざえ」の文字がサザエの貝のようなイラストとして描かれています。パッケージ下部に顔を描くことで、サザエを一つのキャラクターのように仕上げています。

箱にもこだわりがつまっています。
西ノ島町におけるサザエの伝統的な漁法といえば「かなぎ漁」です。
かなぎ漁とは、小型の船に乗り、箱めがねで水中をのぞきながらヤスで突いて獲る漁法です。
上記背景から、「さざえのキモち」の箱は、箱めがねの形をイメージした形状になりました。

2025年4月20日(日)から西ノ島町内にて販売開始!

2023年のシェフツアーがきっかけで生まれた「さざえのキモち」。
様々な人たちの想いを乗せて、満を持して2025年4月20日(日)から西ノ島町内のお土産店等で販売が開始されます。
オンラインショップでの販売も今後予定しておりますが、すぐに買えるのは西ノ島町内だけ!
ぜひ、「さざえのキモち」を買いに西ノ島町にお越しください。

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