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GOLD EGG 2023 ファイナリスト5人の想い

RED U-35 2023 2024.02.02

RED U-35 2023、最終審査に挑む5人の「ゴールドエッグ」をご紹介。

それぞれがこれまでの審査で発信してきたメッセージ、そしてファイナルへの意気込みを掲載します。来たる
2月15日、誰が最後に栄冠を手にするのか?未来に向かう次世代の料理人たちのファイナルステージにご注目ください。

GOLD EGG No.1
黒川 恭平

35歳 1988年2月17日生
出身 / 石川県
料理経験 / 16年
料理スタイル / 継承
専門ジャンル / 洋食
店舗 / レストラン ブロッサム(石川県七尾市)
役職 / シェフ

▽ファイナルへのいきごみ
日常にすごく価値があると痛感しています
この度はGOLD EGGに選出していただき、ありがとうございます。1月1日に震災に遭い、当たり前が当たり前ではなくなりました。そして、この日常にすごく価値があると痛感しています。この限られた状況の中で、多くの方に支えられて今の自分があると感じています。最終審査のテーマである2050年、どんなことを子どもたちに伝えられるか、残して行けるかを、料理と向き合って答えを出したいと思います。

▽応募動機
自分の実力を試したいと同時に、コンテストをきっかけに成長したいという思いがあります。日々の仕事や子育てに追われる中でも甘える事なく挑戦し続ける自分でいたい。今年こそ優勝したいという強い意志で応募させていただきました。

▽興味・関心
私が今関心があるのは、『働く理由』についてです。 最近の20代~30代への 世論調査で若者の働く理由は? と言う問いに、8割がお金のため(要約)との解答があり、 仕事へのやりがいなどを理由に働くと答えた人は全体の4%にも満たないという記事を見ました。地方では人手不足はより深刻な問題です。今後、人を雇う側になったとき、やりがいなど地方で働く理由をちゃんと応えられる人材をどう育てるかに関心があります。

▽賞金の使い道
店舗の改装費用に充てたいです。現在は両親の営んでいた店舗を引き継ぎ、営業をしていますが、もっとお客様とのコミュニケーションがとれるようにオープンキッチンにしたいです。お客様との会話の中で料理へのこだわりや自分が感じていること、生産者さんの声を直に届けられる環境を作りたいです。料理人が厨房に篭るのではなく前に出るようになり、SNSやYouTubeで発信する事ができる時代ではありますがそれと同時にしっかりとお客様と対面して伝える事を疎かにはできません。画面と向き合い不特定多数の人と向き合うよりも目の前のお客様を大切にしたい。何より美味しい料理を作り、画面越しでは伝わらない感動を味わってほしいです。

▽目標の人物
高田裕介(大阪府「La Cime」オーナーシェフ)
横山慎也
大宮勝雄(東京都「レストラン大宮」オーナーシェフ)

GOLD EGG No.2
西山 優介

28歳 1995年6月7日生
出身 / 京都府
料理経験 / 8年
料理スタイル / 大地に根差す
専門ジャンル / 里山料理
店舗 / respiracion(石川県金沢市)
役職 / 料理人

▽ファイナルへのいきごみ
人に、自然に、丁寧で、優しさのあるおいしさを
次が最終審査です。こんな大舞台に来られたのも、今まで支えてくれた家族やたくさんの仲間たちのおかげです。最後の料理は、自分一人だけではなく、みんなの思いすべてを込めた料理を作りたいと思っています。今までの審査では伝えきれなかったことが、まだまだたくさんあります。自分の可能性や表現の広がりはどこまで行けるのか、僕自身とても楽しみに思っています。人に、自然に、丁寧で、優しさのあるおいしさを目指します。その先にRED EGGがあると信じています。

▽応募動機
社会に埋もれた小さな声を、料理界全体に発信出来る場はこの大会しかないからです。自分の趣味を縁に、たくさんの方々と繋がり、この人達の秘めている想いを社会に伝えなくてはと強く思いました。ただ私も経歴が無く、力がありません。この大会でRED EGGを取り、世界に声が響くようになれば、陰に埋もれている多くの技術者、知識人の方々に光を照らす機会を多く作れます。世界に負けない林国であると示す足掛かりになりたいです。

▽興味・関心
日本の伝統的な暮らしの在り方や、調理技法を知ることです。僕自身、知りたいと思っていても、山の入り方や開拓の仕方などを知っている方は、今はほとんど居ません。現代に残されている、里山の暮らしの在り方を知り、よりよく現代に浸透出来る方法は無いか模索しています。自分が何を知らないのかを、まずは知りたい。そして、全国で個々で活躍されている林業を活性化されている方達ともっと繋がり、大きな円環を作りたいです。

▽賞金の使い道
三点あります。まず、一つに実家に仕送りをすること。コロナ禍の影響で両親が営む定食屋の経営は厳しくなり、ほとんど休めていない状況なので、借金の返済と休暇をあげたいのが第一に。二つ目、金沢で林業の会社を立ち上げた知人に、機材および備品類を買いたいこと。また交通費なども出して、土壌生物たちにとってより良い山になるための知識を得るために、県外研修も行いたいです。三つ目、デンマーク渡航費。もともと、コロナ禍が無ければデンマークに行く予定でした。来年には、妻と二人でデンマークに住む予定なので、そのためのお金を貯めておきます。

▽目標の人物
辰⺒芳子(料理研究家、随筆家)自然との向き合い方、現代人が忘れている心の在り方を問いています
坂田昌子(環境活動家)日本で生物多様性を訴え続けてきた方
オリヴィエ・ロランジェ(スパイス専門家)自分の料理の軸の原点です

GOLD EGG No.3
穴沢 涼太
35歳 1988年5月3日生
出身 / 新潟県
料理経験 / 14年
料理スタイル / 郷土と自然から発想する料理
専門ジャンル / 日本料理
店舗 / 里山十帖(新潟県南魚沼市)
役職 / 料理人

▽ファイナルへのいきごみ
郷土料理や雪国の温かみのある料理がきっかけ
まずはここまで来られたことに、家族やチームのみんなに感謝したいと思います。ありがとうございます。僕が料理人を目指したきっかけは、おばあちゃんが昔から作ってくれた郷土料理やこの雪国での温かみのある料理がきっかけでした。この文化や生きるということを、未来の子供たちに伝えられるような料理人になりたいと思います。また、豊かな山々や生産者の方々が作ってくれる野菜をこれからも守っていけるような料理人になりたいと思います。

▽応募動機
以前からRED U-35に興味がありましたが今回ラストチャンスということで挑戦致しました。
食で生きるということを伝えられる料理人を目指しており何か行動をしたく応募させていただきました。

▽興味・関心
郷土料理
食文化
生きるための料理

▽賞金の使い道
私が出来なかった経験を子供が選んだ時に背中を押せるための資金にしたいです。私の子供には一度でも海外での生活を経験してほしいと思っています。もちろん親が無理矢理行かせるのではなく、子供が海外に行ったり新しいことを始めたい、進学についても本人が望んだ際に金銭面での心配を無くしてやりたいといのが本音です。私自身裕福な家庭ではなく金銭面などから海外へ行くのを辞めたことがあり、私自身が最終的には決めたことですが、後悔がないわけではありません。海外の方や海外経験者と働くと自分になかった経験を多くしています。国籍や言葉に捕らわれることなく自由な発想と広い視野をもてるひとつのきっかけになればと思います。

▽目標の人物
桑木野恵子(新潟県「里山十帖」料理長)
佐々木要太郎(岩手県 「とおの屋 要」オーナーシェフ)
村井啓人(北海道「余市Sagra」オーナーシェフ)

GOLD EGG No.4
山本 結以

29歳 1994年9月21日生
出身 / 愛知県
料理経験 / 8年
料理スタイル / 温故知新
専門ジャンル / フランス料理
店舗 / ESqUISSE(東京都中央区)
役職 / スーシェフ

▽ファイナルへのいきごみ
私は、“夢の力”を信じています
ファイナルの舞台で、料理を通して自分を表現できること、非常にうれしく思っております。私の夢は、RED EGGを獲ること、三ツ星シェフになること、そしてこの業界に未来に向かう新しいムーブメントを起こすこと。私は、“夢の力”を信じています。最後まで楽しくがんばります。

▽応募動機
人と出会い、学び、自身の可能性を広げるために挑戦します。10年前、私は大会の動向をネットで見ていました。戦い抜いて喜ぶシェフも悔しがるシェフも、とても煌めいて見えました。この舞台に立ちたいという思いは年々増すばかりでしたが、経験豊富なシェフたちや輝くような才能のある若手たちに自分は劣っていると自信を持てず挑戦できませんでした。ようやく、どんな結果になってもたじろがないと覚悟が決まり応募しました。

▽興味・関心
北大路魯山人先生の哲学を学びたいです。先生の書いた”日本料理の要点”と、農林水産省の作成した”魯山人とは何者だったのか?”を読んで、雷に打たれたような気持ちになりました。料理の本質を的確についていて、それは私の理想とするものでした。とりわけ、自然味を最も大切に扱わなければいけないという考えは、今の私の大きな課題のひとつです。

▽賞金の使い道
日本女性飲食業協会を創設したいです。ジェンダーレス社会を目指すこの世の中で協会の名にあえて女性と入れることには理由があります。とりわけ私のいるレストラン業界には、男女における能力の違いを理解し養成するシェフが多く存在します。それでも、この業界がまだまだ男性社会であることには変わりありません。私はこれを女性社会に変換する行いをしたいのでは決してなく、仕事、家庭、子育て、何一つ諦めずに女性も自由な職業選択ができ、男女格差なく平等にリーダー職や管理職になれることを目標に掲げたいのです。女性の社会進出には国を挙げた補助活動が必要なことは明白ですが、女性たちへの投資金にしたいと考えます。

▽目標の人物
Chef Lionel Beccat(東京都「ESqUISSE」エグゼクティブシェフ)
アンミカ(ファッションモデル)
Simone de Beauvoir(哲学者)

GOLD EGG No.5
清藤 洸希

29歳 1994年8月19日生
出身 / 鹿児島県
料理経験 / 9年
料理スタイル / 守破離
専門ジャンル / フランス料理
店舗 / 枯朽(東京都墨田区)
役職 / オーナーシェフ

▽ファイナルへのいきごみ
今の自分にできるアドバイスを一皿に込めます
映像審査の時、実際に5歳の子どもたちに「お子様ランチ」を提供しました。2050年ということは、その子たちは25歳になっています。自分の25歳を思い返すと、落ち込むことの多い日々でした。料理や仕事への理解が深まれば深まるほど自分の凡庸さに気がつきます。希望ばかりではなく、何かしらの挫折も味わっている、そんな年齢ではないでしょうか。その子たちが成長した姿を思い浮かべ、抱えている悩みを想像し、今の自分にできるアドバイスを一皿に込めます。

▽応募動機
過去に2回応募したときは、両方とも普段の自分では思いつかない料理をコンクール用に捻り出し、実力以上のものを出そうとしていたように思う。オーナーシェフとして独立開業し、理想ばかりではなく「今の自分にできることをやっていくしかない」と痛感したため、背伸びせず、自分の知識と技術の中から生まれたものだけで、もう一度挑戦してみたいと思い応募した。

▽興味・関心
ある国”らしい”文化が生まれる背景には、他国から流れ込んだ文化をその土地に合わせて独自に発展、応用させてきた歴史がある。東京でアジア諸国の食材を織り交ぜたフランス料理を提供する「枯朽」という店もまた、雑多な文化が交差する一つの小さな国と捉えることができるのではないかと考えている。枯朽が唯一無二の”らしさ”を獲得するために、ひとつの国の成り立ちや文化形成の過程を詳細に学んでみたい。

▽賞金の使い道
開業から1年、枯朽で表現したいことは頭の中にどんどん広がっていくのに対して、厨房設備や調理器具、器、カトラリー、グラスなどが追いついていないように感じるため、今の売上ではすぐに賄えないプラスαの部分に賞金を充てたい。他にも枯朽のスペシャリテで使用している⻘森県の銀の鴨の農場に、スタッフ全員で見学に行くという目標も達成出来ればと思う。残りは愛犬に注ぎ込みます。

▽目標の人物
レネ・レゼピ(デンマーク「noma」オーナーシェフ)
岸田周三(東京都「Quintessence」オーナーシェフ)
細野晴臣(ミュージシャン)

🚩 RED U-35 2023 授賞セレモニー

出演:ゴールドエッグ5名、審査員団ほか
日時:2023年2月15日(木)19:30~20:30(予定)
配信:YouTubeライブ

RED U-35 2023
■ ORGANIZERS 主催:RED U-35実行委員会 株式会社ぐるなび
■ CO-ORGANIZER 共催:株式会社メルコグループ
■ PARTNER:ヤマサ醤油株式会社
■ SUPPORTERS:ヨシケイ開発株式会社 ミヨシ油脂株式会社 日本航空株式会社 エビスビール
■ CHEF SUPPORTERS:DRAWING HOUSE OF HIBIYA BAROOM
■ 後援:公益財団法人大阪観光局 農林水産省 文化庁 観光庁 山梨県

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